論理文章能力検定

公開会場: 2017年 11月 12日
特別準会場: 2017年 10月 27日
2017年 11月 4日
2017年 11月 12日
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指導者・保護者の方へ

注目される読解力

いま、PISA型「読解力」が注目されています。PISAとは国際的な学習達成度調査のことで、経済協力開発機構(OECD)が国際的に活躍できる人材の育成を目的として行っています。このPISAの読解力の結果では日本の成績は2006年は15位という結果でした。それが2009年には8位、2012年には4位と改善しています。これはPISA型「読解力」の重要性を多くの人が感じ、従来の日本の国語教育から転換する動きが高まっているためです。

PISA型「読解力」とは、テキストを正確に読み取る力だけでなく、書かれている情報から目的に応じて内容を理解し、解釈する能力のことを言います。また、書かれた情報を読み取り理解・解釈した上で、自らの知識や経験に位置付けて、評価したり、意見を主張する観点を設定しています。そのため、出題形式は自由記述が約4割を占めています。PISA型「読解力」でのテキストとは論説文だけでなく、図やグラフなど、情報となるあらゆるものを差しています。つまり、身の回りのさまざまな情報を論理的に読み取り、思考し、発信する力を測定しているのです。

論理文章検定は、「論理」に基づいた言語運用能力を育成することを目的としており、PISA型「読解力」はもちろん、入試や日常生活で必要な多角的な読解力を養えます。

論理文能力検定
  数学的リテラシー 読解力
1位 上海 上海
2位 シンガポール 香港
3位 香港 シンガポール
4位 台湾 日本
5位 韓国 韓国
6位 マカオ フィンランド
7位 日本 アイルランド
8位 リヒテンシュタイン 台湾
9位 スイス カナダ
10位 オランダ ポーランド

※2012年度 OECD生徒のPISA(学習到達度)調査

論理文能力検定

いま、なぜ論理文章能力か?

課題先進国・日本

いま日本は大きな転換期を迎えています。われわれが暮らす社会では、少子高齢化社会への対応、年金・医療等の社会保障制度、金融危機や経済不振、環境問題、資源エネルギーの確保など、社会・経済・環境、あらゆる面にわたって多くの課題を抱えています。

これからの時代、必要なのは新しいものを生み出す発想力!

日本は戦後、その高い技術力で大きな経済成長を遂げてきました。しかし、近年の経済停滞を打破し、国際競争力をつけてグローバル社会における日本の存在意義を発揮するためには、まだ世の中にないもの、多くの人のニーズに叶うものを生み出していく新しい発想力が必要です。

読解力・思考力・表現力これらを結ぶのは論理

そのためには、これらの社会課題について、あふれる情報から適切な情報や課題を見出すための「読解力」、課題解決策を筋道立てて考えるための「思考力」、生み出した解決方法を多くの人に伝え行動するための「表現力」が備わっていることが必要となります。そして、この3つの要素を結合するものが「論理」なのです。

論理性のある言語運用力を身につけて豊かな人生を

一貫した論理に基づく「読解力」、「思考力」、「表現力」、つまり言語運用能力(国語力)は、社会で活躍するために不可欠な力です。勉強や仕事においては言うまでもなく、その他日常の社会生活を円滑に営むために必須の力であり、コミュニケーションを図る上では欠かせない力といえます。言語運用能力をしっかりと身につければ、より活動的に社会で活躍することができ、将来にわたって豊かな人生を送ることができるのです。

論理文能力検定

開発者の声 出口 汪(ひろし)

論理とは物事の筋道であり、他人に何かを伝えようとする意識が強いほど、私たちは論理が必要となってきます。そして、もっともこうした意識の強いものが、活字化された文章なのです。相手が不特定多数の読者である限り、筆者は必ず筋道を立てて文章を書こうとします。

名文であればあるほど、その文章には論理が貫かれています。だから、まずは論理を意識して、いい文章を読んでいきましょう。

一文の中にも、「主語と述語」「修飾と被修飾」など、論理的な関係があります。また一文と一文との間にも論理的な関係があり、それらが集まって一つの段落ができます。段落と段落との間にも論理的な関係があり、そうやって文章全体が成り立ちます。

論理とは、「言葉の一定の規則」に従った使い方です。それゆえ、まずは「言葉の規則」を意識することが必要です。

そして、論理が言葉の使い方である以上、次にそれに習熟しなければなりません。ご飯を食べるときにお箸の持ち方を意識しないように、論理を意識しなくても自然と論理を駆使できるように、習熟するまでトレーニングが必要なのです。

開発者の声 出口 汪

【出口 汪 プロフィール】

関西学院大学大学院博士課程修了。専門は日本の近代文学。 大学受検の現代文トップ講師として20年以上にわたり活躍し、これまでに執筆した受検参考書等は累計発行部数600万部を数える。その指導スタイルは「センス」「感覚」の科目と言われてきた国語・現代文への認識を一変させ、受検現代文の世界に革命をもたらしたと言われる。

2002年、自らの経験の集大成として、筋道を立てて考えさせる論理力・言語能力育成システム『論理エンジン』を開発。現在、全国200校以上の公立・私立学校で正式採用されている。また、講演や執筆活動などさまざまな教育活動にも取り組み、受検生のみならずビジネスパーソンの間でも支持を得ている。

推薦者の声

  • 有馬 朗人(ありま あきと) 氏

    元 文部大臣
    根津育英会武蔵学園長
    静岡文化芸術大学理事長

    推薦者の声
    現在、世界中で、マスメディア、インターネット、携帯など、さまざまな媒体を通して膨大な量の情報が飛び交っています。これらの情報をうのみにしたり、適切な解釈ができないと、いざ何らかの課題に直面したときに、自らの方向性を見失ってしまうことにもなりかねません。

    このような現代を生き抜いていくためには、こうした膨大な情報の中から適切な課題を見出すこと、課題解決策をしっかり考えること、そしてそれを多くの人に正確に伝え理解してもらうこと、すなわち論理的「読解力」、「思考力」、「表現力」が大切なのです。

    論理的能力は、日常生活を営む上ではもちろんのこと、勉強、社会生活、将来の仕事など、さまざまなシーンで重要となってきます。ですので、この能力をしっかりと身につけることは、自分への大きな自信と力へと変わっていくでしょう。

    1人でも多くの方にこの論理文章検定を受検していただき、より豊かな人生を歩んでいただきたいと願ってやみません。
  • 和田 秀樹(わだ ひでき) 氏

    精神科医
    国際医療福祉大学
    大学院教授

    推薦者の声
    私は、受験は要領であり、適切な勉強法の習得により成功できると主張してきました。今もこうした考えに変わりはありませんが、国語や現代文に関しては、特別な勉強は不要と考え、他教科と比べ軽視してきたことは否めません。しかし、今は国語を学ぶことの重要性を感じています。

    志望校に入ることは目的ではなく、あくまでその先の夢を叶えるための手段です。日本人が世界を舞台に活躍するためには、日本のエリートに足りなかった発表能力や多様なものの考え方を身につける必要があると私は考えています。

    そのためには、課題を見出す「読解力」、課題解決策を筋道立てて考える「思考力」、それを人々に理解してもらうための「表現力」を鍛えることが必要であり、論理文章検定は、論理性を持ったこの3つの力を身につけることを目的にしています。つまり、単に受験で使える国語力を鍛えるためのものではなく、将来にわたって必要な力を養うのにふさわしい検定だといえるでしょう。

    私は現在、老年精神医学を専門として高齢者問題に取り組んでいますが、その他様々な社会課題を解決するためにも、論理的に考え表現する力をつけることは大変重要です。そのためにも、この検定を活用し、盤石な論理力を身につけていただくことを願っています。
  • 宮台 真司(みやだい しんじ) 氏

    社会学者
    首都大学東京教授

    推薦者の声
    グローバル化を背景に、政治(国家)や経済(市場)の前提が変わり、日本は、国家と市場への過剰依存で共同体を空洞化させたので、震災以前から沈没しつつありました。先進国で圧倒的首位の自殺率、孤独死や無縁死、超高齢者所在不明、乳幼児虐待放置はその表れです。

    背後に、合理性や妥当性について中身のある話をせず、KY(空気読めない)に怯えてポジションを維持するだけのコミュニケーションがあります。それが合理的な社会設計を阻み、産業構造改革・租税制度改革・官僚制度改革を不可能にしてきました。日本にあるのは「沈みかけた船上での座席争い」です。

    これに抗い、中身のあるコミュニケーションを拡げるべく、枝葉末節な営みを廃し、人の幸いという最終目的に向けて人生や社会を組織する力。国際標準論理文章能力検定はそのためにあります。コミュニケーションを通じ、明るく豊かな社会を作り出して人々を幸せにする。そのための検定なのです。

    私は、この検定の趣旨に全面的に賛同し、一人でも多くの日本人が中身のあるコミュニケーションができるようになり、それを通じてより良い社会を作り出し、人々を幸せにする力を得ること。それを通じて自らも幸せになることを望みます。

学校団体受検担当者の声

  • 愛知産業大学三河中学校

    団体受検担当者   藤井 淳司   (教頭)

    学校団体受検担当者の声
    日本語は日常にあふれていますが、生活していく上で困らないという理由からか、生徒もなかなか真剣な取り組みに至っていません。作文を書かせても、先生かけましたといって提出に来ますが、原稿用紙を埋めたというレベルで満足している生徒がかなりいます。

    教科書では、ディスカッション、デイベートの方法なども紹介されていますが、社会に出ればプレゼン能力なども含め、論理的にわかりやすく説明する力は今後ますます重要になり、その力は大きな武器になるはずです。

    今回、初めて論理文章能力検定を国語の学習の一貫として導入しましたが、生徒の感想を聞くと見方や考え方に変化が生じているようです。その気持ちの変化をとらえながら、まずルールをつかむこと、さらには慣れていけるような環境を作り出したいと考えています。そうすれば、国語だけではなくすべての教科の「読解」につながり、実力につながると信じています。こうしたことからもこの検定は大きな意味があると感じました。
  • 樹徳中学校

    団体受検担当者   福田 肇

    学校団体受検担当者の声
    わが校では数年前から授業の一環として、論理力を培う授業を行っています。論理文章検定は、私たちの指導が、生徒たちにどの程度の論理力を獲得させたかを客観的に検証するよい機会であると考えました。また、学習の成果として点数が表示されることは、生徒たちが論理を学ぶうえでよい励みや指標になるだろうと思いました。

    その結果、生徒たちの論理的思考に関する共通のウィークポイントの診断に成功しました。また、検定を生徒全員に受けさせたことは、当校そのものの評価を客観的に判断することに役立ちました。
    子供たちが正確な論理力を獲得し、他者の言わんとすることを精密に捉え、自分の伝えたいことを正しい形式にしたがって表現できるようになれば、彼らの人生ははかりしれない豊穣さをもつでしょうし、国際的に活躍できる人材に成長していくことでしょう。