指導者・保護者の皆さまへ



 学習の基本は繰り返しです。特に、教科基礎能力(読み・書き・計算)は、反復学習や努力の積み重ねによって必ず向上していく力です。
 そして、計算能力は、数の世界の言語ともいえる非常に重要な力です。ここでつまずくと、その先の勉強へ進むのが難しくなります。
 計算能力検定を、生徒の力を測る“アセスメントツール”(個々の生徒が「できることとできないこと」、また、「何をすればできるようになるのか」を明確にするための手段)としてご活用いただくことで、その後の学習に役立てていただくことができます。
 また、検定の結果によって、生徒自身がスピードやレベルの向上を実感できれば、「がんばれば報われる」という達成感と自信につながり、学ぶことの面白さを体感させることができます。それによって、生徒は自発的に勉強する姿勢を身につけることができるのです。
 自発的に学習する姿勢が身につけば、粘り強く努力する力や自立心・自発性、向上心など、苦労を乗り越えて人生を強く生き抜く力(自己実現力)を養うことにもつながります。

 基礎力財団では、反復学習を通じた基礎学力の向上により、社会で活躍できる人材を育成するためのお手伝いをしたいと考えています。
 そして、生徒たちに確かな基礎学力を身につけてもらうとともに、受身の学習ではなく、自ら考え、学ぶ力を身につけてほしいと願っています。




 日本で初めてノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士は、自伝「旅人」の中で、5歳のときから、祖父に漢籍(漢文)の素読をさせられたと書いています。難しい漢籍を、はじめは意味も分からないまま祖父の声につれて復唱するだけでしたが、やがて文字への抵抗がなくなり、読書や勉強がスムーズにできるようになり、結果的に大きな収穫をもたらしたと回顧しています。


 読み・書き・計算の反復学習は、創造力を高めるとも言われています。世界の歴史を見ても、これらの反復学習を行う教育の中から、創造性あふれる優れた人物が多数育っています。明治時代の日本に、個性あふれる英雄・偉人が多数現れたのも、江戸時代後期の寺子屋や藩校で盛んに行われた読み・書き・計算の成果であると考えられています。

 読み・書き・計算の反復学習により得られるのは、基礎的な知識や技能の習得だけではありません。読み・書き・計算の最大の効果は、生徒に「やればできる」ことを実感させ、自信をもたせることにあります。できるようになれば、自信がつき、自信がつけば勉強も好きになります。やればできるという自信が、学習意欲も高めるのです。


 「わかる」より「できる」を先に行う指導は、とても効果的であると言われています。自転車を例にとると、いくら乗り方の説明を聞いても自転車に乗れるようにはなりませんが、実際に「乗る」という行動(練習)を繰り返すことで、乗れるようになります。算数・数学の場合も、「わかる」ことばかりに時間をかけていると、算数・数学が嫌いになってしまうことがあります。反復練習により、まず「できる」ようになることはとても重要なのです。


 生徒たちの将来の夢を叶えるための土台になるのが、反復学習により身につけた基礎学力であり、それを身につける過程で習得した、考える力、学ぶ力、創造する力などの生きる力です。湯川秀樹博士の場合、物理学の分野において大きな功績を残していますが、上述のように彼の考える力や創造する力の原点は、一見あまり関係なさそうな漢籍の素読でした。

 読み・書き・計算の徹底反復という日本古来からの教育手法が、いま見直されはじめています。私たちは、少しでも多くの方々に、この計算能力検定を活用し、「できる」を通じて、人生を切り拓くために必要な「生きる力」を身につけてもらえたらと願っています。



 計算能力検定のカリキュラムの大部分は、日本の教科書が世界でもトップレベルの内容だった頃の学習指導要領(昭和43(1968)年改定版)に沿っており、これは、2011年から施行される新・学習指導要領に近い内容となっています。

 学力低下が問題視される昨今ですが、OECD(経済協力開発機構)の第1回PISA調査(2000年)で、日本は数学的リテラシーにおいて世界第1位になったこともありました。算数・数学分野の学習指導要領が、ゆとり教育時代から、昭和43年の学習指導要領とほぼ同様のカリキュラムへと内容を大幅復活させたことは、この時代のカリキュラムの必要性が再認識された結果であるともいえるでしょう。また、日本の学習指導要領は、中国や韓国などアジアをはじめ世界各国でも参考にされており、このカリキュラムは国際標準になりうる可能性を秘めているともいえます。

 計算能力検定の内容に沿って学習を進めれば、より高度な内容の数学や、大学等に進学してから学ぶ様々な学問において絶対必要な要素を、漏らさず効率的に吸収することができます。学習内容は、学年が上がるにつれて高度になります。実際の学年より少し前のレベルから挑戦させて生徒に自信をつけさせるとともに、着実に力をつけてもらうことをお勧めいたします。



 2002年に文部科学大臣が発表した「確かな学力の向上のための2002アピール『学びのすすめ』」(ゆとり政策)では、反復練習による基礎力の充実が学力再生のために必要であることが明記されました。また、ゆとり教育から転換し、2011年から施行される「脱ゆとり教育」政策においても、「基礎的・基本的な知識の習得」や「学習意欲の向上と学習習慣の確立」が重要とされています。


検定日

2012年 6月16日(土)
2012年 6月22日(金)
2012年 6月24日(日)

受検申込み(個人)

受検申込み(団体)


テキスト販売

現在、ご購入いただけるテキストはございません。


試験結果について

現在、結果照会可能な試験はございません。



基礎力財団